Auto Imaging Systemは顕微鏡・カメラなどのデバイスを制御し自動計測を行うソフトウェアです。オートフォーカスから細胞探索まで行い、96ウェルプレートを置くだけで自動イメージングを行うことができます。分注機を設置することで、薬剤添加も行うことも可能です。
自動化には当社のオートフォーカスモジュールであるPerfect Auto Focus(PAF)が必要です。オートフォーカスを用いない計測の場合(マニュアル操作、タイムラプス計測など)、オートフォーカスモジュールは不要です。
特長
人工知能による細胞認識機能搭載
人工知能による細胞認識機能により、自動で細胞を探索し、撮影を行ってくれます。人工知能はお客様がお持ちのデータで教師データを作っていただき、学習させることが可能です。
AIの実行はNvidiaのGPUを用いることで、高速に行うことが可能です(AIの構成にもよりますが、100ms程度です)。
PAFによるオートフォーカス
AISはPAFと連動してオートフォーカスを行います。PAFにより、長時間経ってもフォーカスはずれません。また、ウェルを移動してフォーカスを見失うことはほとんどありません。
様々な自動計測モード
AISには様々な自動計測モードがあり、実験内容に応じて選択することができます。
- TimeLapse:1分起きに撮影するなどのタイムラプス計測が可能です。分注機を搭載している場合は、薬液添加からのタイムラプス計測も可能です。
- CellSearch:各ウェルごとに細胞を探して決められた枚数だけ撮影を行います。薬液添加前と添加後決められた時間たってからの撮影が可能です。
- CellSearchQuick:細胞を探し見つけたら直ちに撮影を開始します。このモードは撮影中に動く細胞の撮影に向いています。
- Scan:各ウェルを指定枚数撮影します。このモードでは、細胞探索は行わず指定した範囲の撮影を行います。
対応デバイス
AISは様々なデバイスに対応できるようプログラミングされています。現状では以下のデバイスに対応していますが、今後の開発で対応機種を増やす予定です。
デバイス | 詳細 |
---|---|
顕微鏡 | Nikon Ti2, Ti |
カメラ | 浜ホト Dcam API |
DAボード | Interface |
レーザー | OBIS (Coherent) |
分注機 | Omni Robot (Tecan) |
構成例
顕微鏡としてNikon Ti2、カメラとしてOrca flash(浜ホト)を使用しています。顕微鏡バックポートにはPAFと、TIRF光学系が設置されています。レーザーの光源としては、OBISを使用。分注機はTecanのOmni Robotが使われています。